賭けオッズを支持率のデータとして読む

アジアカップが近くなってきた。このような大会が近付くと、賭けオッズを見ながら強い弱いという議論は出るものなので、その参考として賭けオッズの基本についておさらいしたい。

賭けオッズを作る

賭けオッズを作る・読む上で大前提となるのは、胴元は絶対に損をしないように作られている、ということである。この前提を満たすには、各選択肢に賭けられた金額の対全体比率の逆数を倍率の上限とすればよい。例えば、全金額のうち½(50%)が選択肢Xに賭けられているならば、X勝利時に2倍支払うことにすれば胴元は損得なしである。同様に、⅓(33%)が選択肢Yに賭けられていれば3倍、⅙(17%)が選択肢Zに賭けられていれば6倍で損得なしとなる。実際には胴元が一定の比率で取り分を設けるので、それを引いた還元率を投票比率の逆数にかけて売り出し倍率とする。還元率8割の場合、50%が賭けられている選択肢の倍率は(1÷0.5)×0.8で1.6倍となる。

賭けオッズを支持率のデータとして読む

オッズを読む場合には、基本的には上記の計算の逆をすればよい。ただし、還元率については胴元が勝手に設定したものであるため、我々がそれを知るには全選択肢のオッズから逆算する必要がある。具体的には、各選択肢のオッズの逆数を求め、その合計値の逆数が還元率となり、オッズの逆数に還元率をかけた数字が全賭け金額に対するその選択肢の選択比率となる。

以下に、2015アジアカップについてのとある賭博会社のオッズ表から、その賭博会社の想定している各選択肢の選択比率を示す。還元率は83.1%、全出場国が16カ国である中での日本のオッズ3.5倍は、全投票金額のうち23.8%が日本の優勝を予想しているということである。

asiancup2015williamhills

オッズ オッズの逆数 賭け金額の対全体比率
豪州 3 0.3333 27.7%
日本 3.5 0.2857 23.8%
韓国 6.5 0.1538 12.8%
イラン 10 0.1000 8.3%
ウズベク 15 0.0667 5.5%
中国 21 0.0476 4.0%
UAE 26 0.0385 3.2%
サウジ 26 0.0385 3.2%
イラク 41 0.0244 2.0%
ヨルダン 41 0.0244 2.0%
オマーン 51 0.0196 1.6%
カタール 51 0.0196 1.6%
北朝鮮 51 0.0196 1.6%
バーレーン 67 0.0149 1.2%
クウェート 81 0.0123 1.0%
パレスチナ 251 0.0040 0.3%
オッズの逆数の合計
=還元率の逆数
1.2030
還元率 83.1%